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デザインGO! #17~アップサイクルをテーマにしたデザイン!~
もったいないおいしさ
六角形の商品ロゴが印象的なパッケージデザイン。
「ろっから堂」の名前の由来は、六角形のお煎餅の形とおからを使用していることから名付けられたそうだ。
六角形の形は、製造する際に出るロスを少なくするために考えられたお煎餅の形だ。そこに廃棄されていたさつま芋の皮を加えることで更に味に付加価値をプラスしている。まさにパッケージに書かれている通りの「もったいないおいしさ」。このパッケージデザインのテーマは、捨てられる素材を生かすことで誕生するアップサイクルなのだ。
※アップサイクルとは、廃棄予定であったものに手を加え、価値をつけて新しい製品へと生まれ変わらせる手法のこと。
企業が繋がって生まれる
アップサイクル。
さつま芋の皮は、石川県の加賀野菜である五郎島金時が使われている。株式会社オハラで焼き芋ペーストを作る際に捨てられていた皮を再利用する事で、フードロスの削減に貢献しているのだ。
企業と企業が手を繋ぐことで生まれたアップサイクル、こんな風に様々な企業が繋がって地球にやさしい商品開発がたくさん生まれたら素敵な事だと思う。
商品の特徴を
パッケージに盛り込む
商品の企画も素晴らしいが、その特徴を伝えるべくパッケージデザインにも工夫が盛りだくさん。
さつま芋の皮の鮮やかな赤紫色とお芋の甘さを想像させる黄色。おいしそうな色合いが購買欲を増している。アピールポイントである商品のコンセプトが分かるようにキャッチコピーと「アップサイクル」のマークを配置し、裏面で詳しい趣旨を説明している。環境にやさしい商品だから外装の素材はもちろん紙を採用。中の個包装では「ろっから堂のこだわり」を 4 種類の内容で伝えている。SDGs を全面に押し出したパッケージデザインだ。企業の環境への想いが伝わってくる。味違いでシリーズ商品は出てくるのだろうか?個人的には枝豆や南瓜が食べたいな。
弊社では紙素材の外装のご提案もさせていただいております。気軽にお声がけください。
(文:アライ/企画デザイン課)