NEWS お知らせ
中小企業版SBT認証目標達成に向けた取り組み
持続可能な社会の実現に向けた、
科学的根拠に基づく温室効果ガス排出削減計画
イセ株式会社
2025年10月3日



SBT認証とは:科学的根拠に基づく目標設定
SBT(Science Based Targets)は、パリ協定が掲げる1.5℃目標と整合した、企業が設定する温室効果ガスの削減目標です。世界的な気候変動対策の枠組みの中で、企業が果たすべき責任を明確化し、実効性のある削減計画を策定するための国際的な基準となっています。
当社は中小企業版SBT認証を取得し、Scope 1(直接排出)とScope 2(間接排出)を対象とした削減目標を設定しました。この取り組みは、高岡市カーボンニュートラル協議会のメンバーとして、地域の脱炭素化推進における責任を果たすための重要な一歩です。
短期目標
2030年までに温室効果ガスを43%削減
2021年度を基準年として、科学的根拠に基づいた削減目標を設定しました。
長期目標
2050年若しくはそれ以前にネットゼロを達成
カーボンニュートラルな社会の実現に向けた最終目標です。
目標達成状況と今後の課題
2030年目標として、2021年度比で43%の削減を掲げていますが、現在の累積削減実績はScope 1・2合計で16.4%に留まっています。
基準年度(2021年7月〜2022年6月)の総排出量869.1 t-CO2に対し、最新年度(2025年度)では727.1 t-CO2まで削減しました。

短期施策:実質削減の徹底
目標達成の第一歩として、比較的短期間で効果が期待できる設備投資と日常的な運用改善を徹底します。これにより、目標の約3分の2の 達成を目指します。自社努力による実質的な削減を最優先し、高額な再生可能エネルギー証書の購入を最小限に抑える戦略です。
照明設備のLED化
照明設備を全面的にLEDに切り替えることで、電気使用量全体の3.2%削減を実現します。既存の削減実績16.3%に追加し、合計19.5%の削減率を達成します。
・工場内の全照明をLEDに交換。
・人感センサー付き照明の導入。
・自然光の最大活用。
Scope 1 運用改善
エコドライブの徹底、車両管理の徹底、移動の効率化により、ガソリン代10%節約に繋がり、温室効果ガス削減量約9%を見込みます。
・急発進&急加速を避ける運転の徹底
・遠距離出張時の乗り合わせ推進
・WEB会議の積極的活用
・営業ルートの最適化
エネルギー監視システム
リアルタイムでエネルギー使用量を可視化し、無駄な消費を特定・改善します。データに基づいた効率的な削減活動を実現します。
28.5% 短期施策完了時点の累計削減率
これらの取り組み(既存実績16.4%+LED化3.2%+Scope 1改善9%)により、
最大で28.5%まで削減できますが、目標の43%に対し約14.5%の不足が生じます。















